知っていますか?塩はわたしたちの体にとって、大切な成分です!

監修:秋津医院 院長 秋津壽男先生

人間の体にとって欠かせないせいぶんである塩分。
塩分はわたしたちの体の中でどんなはたらきをしているか知っていますか?
なぜひつようなの?塩分が足りなくなるとどうなるの?
塩分と体のかんけいについてせつめいします。

  • さんえいようぶんを体のさいぼうはこ

    人間の体重の2/3は、けつえきしょうえき・リンパえきなどのたいえき=水分です。塩分はこのたいえきに多くふくまれていて、全身のさいぼうさんえいようぶんを運ぶやくわりをしています。

  • えいようきゅうしゅうする

    塩のせいぶんであるナトリウムイオンは、体の中でえいようきゅうしゅうを助け、体のさいぼうの入れわりがスムーズにいくようにはたらいています。塩分が足りないと、この入れわりがうまくいかず、たとえばをひきやすくなるなど、たい調ちょうにもえいきょうします。

  • しょうを助ける

    食べ物が体の中に入ると、からさんというしょうえきが出て、食べ物がぶんかいされて体に取りまれます。塩分はこのしょうえきを作るもとにもなるのです。さんしょうを助けたり、さっきんをするなどのはたらきをしています。

  • のうじょうほうつたえて体を動かす

    体の中にあるしんけいさいぼうは、のうげきを伝えたり、体を動かすようきんにくに命令を出しています。そんなときにもひつようなのが、塩のせいぶんであるナトリウムイオン。塩分がそくすると、のうへのでんたつがうまくいかなくなり、たい調ちょうりょうなどがおきます。

  • 体内のはたらきを調ちょうせいする

    このように、塩分は命にかかわる大切なはたらきを調ちょうせいしています。塩分は体内のいろいろなかんはたらきを守り、それぞれがスムーズに動くように保つことを助けてくれます。塩分が足りないと、体のあちこちがしょうするげんいんになります。

知っておきたい、塩と体の深い関係

  • 人の体にはどのくらい
    塩がふくまれているの?

    1Lリットルけつえきちゅうには約9gの塩分がふくまれています。おとな、子どものそれぞれの体にふくまれる塩分量の目安は、図のとおりです。塩分はほねにもふくまれていて、けつえきちゅうの塩分が少なくなるとほねから溶け出し、たいえきの塩分をおぎなったりします。

    子ども(体重約30kg)
    体にふくまれる塩分=約60g
    おとな(体重約60kg)
    体にふくまれる塩分=約200g
  • 体の塩分が足りなくなるとどうなるの?

    体内の塩分はじんぞうはたらきによって一定にたもたれています。たくさん汗をかいて、体内の塩分が足りなくなると、だっすいしょうじょうをおこし、口がかわいたり、つかれやすくなったり、はき気やつうしょくよくがなくなる、クラクラする、体がだるいなど、いろいろな調ちょうがあらわれます。

  • 塩分は1年をとおして必要なの?

    だっすいしょうじょうは、たくさんのあせをかく夏におこりやすいと思われがちですが、実は秋や冬にもおこることがあると言われています。秋冬は空気がかんそうしているため、体からも水分がうばわれやすく、自分では気づかないうちにだっすいしょうじょうになっている場合もあるのです。塩分は1年をとおして必要だということをおぼえておきましょう。

  • わたしたちは「塩分と体の関係」について
    より多くの方に知っていただくため、
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    塩分と体の関係について学ぼう!ポスター(A3)PDF